2025年3月に発売されたビール
2025年3月も、大手メーカーや老舗クラフトビールメーカーから、限定醸造のビールが発売された他、キリンのクラフトビールブランド「スプリングバレー」のリニューアルがありました。
「スプリングバレー」に関しては、後半に特集として紹介するので、まずはスプリングバレーを除く、3月に発売されたビールを紹介していくことにしましょう。
- サッポロ【黒ラベル エクストラムーブ】
- ISEKADO【HOP STAR IPA ZUMO】
- サッポロ【ヱビス 薫クリエイティブブリュー 薫満つ】
- サッポロ×ファミリーマート【ビアサプライズ 至福の香り】
黒ラベル エクストラムーブ
3月4日に、サッポロから【黒ラベル エクストラムーブ】が発売されました。
黒ラベルのエクステンション商品である「エクストラ」シリーズは、2016年発売のエクストラブリューに始まり、赤いパッケージが印象的なエクストラドラフト、エクストラモルト、そして今回のエクストラムーブへと続きました。


エクストラシリーズはどれも、通常の黒ラベルの飲みやすさは損なわないまま、麦芽のうまみが増して濃厚に感じられます。
今回のエクストラムーブも、苦みは控え目で麦芽の甘みがほのかに感じられ、かつ爽快感のある味わいでした。


HOP STAR IPA ZUMO
3月5日に、ISEKADOから「HOP STAR IPA ZUMO」が期間限定商品として、2000本限定で発売されました。
アメリカのブルワーから高い評価を得ているという新種のホップ「ZUMO」を使用した、オレンジ・ライム・パッションフルーツといったフレーバーが楽しめる爽快感のあるビール。

柑橘系が好きな方には超おススメの一品です。
ISEKADOはビールのクオリティだけでなく、商品開発のスピードも変幻自在。
新作を追いかけるのも大変なので、贅沢したいと時に購入しています。


ISEKADOは初めてペールエールを飲んだ時から虜になっていましたが、2019年に社長がビールへの想いを語った「発酵野郎」を読んで以来、ますますのめり込んでいきました。
最近ではテレ東の「カンブリア宮殿」で紹介されるなど、知名度も上がって流通量も増え、より手に取りやすい贅沢ビールになって、喜ばしい限りです。
ヱビス クリエイティブブリュー 薫満つ
3月11日に、サッポロのヱビスクリエイティブブリューシリーズから「薫満つ」が限定発売されました。
公式サイトではシリーズ第7弾となっていますが、第1弾から追いかけてきた私の記憶では、今回で第8弾だと思われます。


第7作目の「ほうじ茶の余韻」は、セブン&アイグループ限定ということで、シリーズには含めていないのでしょうか。
その辺の事情はよくわかりませんが、とにかく「薫満つ」はシリーズ第8作目として登場しました。
ヱビス本来の旨味をより広げるために、副原料は使用せずにホップの香りで勝負しています。
ドイツ産のホップ「ハラタウトラディション」を使用し、丁寧に時間をかけた製法で香りを抽出しているとのことで、スタンダードなヱビスの旨味に加えて、より爽やかで華やかな香りを感じることができました。


ビアサプライズ 至福の香り
3月18日に、サッポロとファミリーマートのコラボブランドである「ビアサプライズ」シリーズから「至福の香り」が発売されました。
今回でシリーズ第16弾となりますが、その中でも「至福の香り」というネーミングでは5回目の発売となります。

爽やかな柑橘系の香りを演出する「シトラホップ」を100%使用したということで、グラスに注ぐと、ほのかに漂う爽やかな香りに食欲がそそられます。
スタイルは公式サイトでは明らかにされていませんが、爽やかな香りと ほどよい苦みで飲みやすいビールです。


スプリングバレー特集
3月4日に、スプリングバレーの定番3商品がリニューアル発売されました。
今回は中身の変更はありませんでしたが、缶のデザインやロゴの変更など、ブランドイメージが大幅にリニューアルされました。


ということで、ここからは、今回リニューアルされた定番3商品と、キリンのオンラインショップ「DRINX」で購入できる商品について紹介していきたいと思います。
豊潤ラガー496
まずは定番中の定番、「豊潤ラガー496」。
2015年に代官山と横浜で醸造所を併設したスプリングバレーのレストランがオープンしました。
その当初から販売されていた人気のビール「496」が2021年に「豊潤ラガー496」として通年の缶商品として発売され、毎年のようにリニューアルしています。

アルコール度数は6%と高めで、ラガーでありながらIPAのようなホップの華やかな香りが楽しめる、(インディア・ペール・ラガー)略してIPLというスタイルのビールです。
通常のラガーに比べて大量のホップを使用するスタイルですが、「豊潤ラガー496」はさらに製法やホップの種類にも徹底的にこだわっているため、エールのような豊かな香りと味わい、ラガーのような飲みやすさとキレの良さが実現されています。


シルクエール白
「豊潤ラガー496」に続く定番商品として2022年9月に発売されました。
スタイルはホワイトエール。
小麦麦芽を使用したこのスタイルは、大手を始め、クラフトビールメーカからも限定で発売されることが多くなりましたが、定番商品でこのクオリティのホワイトエールがあるのは、嬉しい限りです。

ヴァイツェンほど濃厚でなく、白ワインのような華やかな香りと、まろやかであっさりと楽しめる飲み口は、毎日の定番ビールとしてもおススメです。
香りと泡を閉じ込める ふくらみを持ったグラスで、ワインのようにいただきましょう。


JAPANエール香
ブランドの3本目の柱となるこのビールは、2023年10月に発売されました。
スプリングバレーの定番の中では、最もクラフトビールっぽいビールです。スタイルはペールエールで、缶を開けた瞬間、柑橘系の香りが立ち込めます。
個人的には定番3商品の中で一番気に入っているビールです。

アルコール度数は6%と少し高めで、厚みのある味わいと爽やかなホップの香り、心地のよい苦みの全てを楽しむことができて、後味もスッキリ。
フルボディを好むビール好きにとってはバランス抜群のエールです。


ここからは、キリンのオンラインショップ「DRINX」で購入できるビールを紹介していきます。
ちなみに、日本の税法上発泡酒に分類されるものもありますが、世界基準を参考に、ビールとして取り扱っていきます。

Daydream
2015年から発売されている【Daydream】は、ジャパニーズホワイトと銘打った小麦のビールです。
ベルジャンホワイトを参考に日本風に仕上げたとのことで、ベルジャンホワイトで使用されるオレンジピールとコリアンダーの代わりに柚子と山椒が使用されています。

柚子は世界に打ち出す日本のビールとしてヤッホーブルーイングなども多用している副原料で、ホワイトエールとの相性は抜群。
記憶に残るビールとして、おススメのスタイルです。

JAZZBERRY
このビールも2015年から発売されており、本格派フルーツビールの定番となっています。
麦芽とホップにラズベリーを加えてワイン酵母で醸造しているというこのビールは、香りと酸味と甘さに特化した軽めの味わいです。
冷やして飲むのが美味しいスタイルですが、少し高めの温度で香りを楽しむのも、また良し。

ビール好きの中でも賛否が分かれそうですが、ベルギービールのような多様性を目指すならば、ぜひとも受け入れておきたいビールです。
ちなみに、ベルジャンホワイトの王者・ヒューガルデンからもラズベリーを加えた「ロゼ」が発売されています。

Afterdark
続いては、大人スタイルの「Afterdark」。
このビールも2015年から発売されており、商品名の変更もありながら、定番の濃色ビールとなっています。
焙煎した麦芽を使用し、さらに麦芽の皮を取り除くことで雑味や渋みを抑えたという、手の込んだビールで、珈琲のようなロースト香が楽しめます。

スタイルは “ブラックラガー” と謳っているとおり、濃色ビールの中でもエールのポーターやスタウトとは違って、デュンケルやシュバルツのように、スッキリ飲みやすいラガーです。
ちなみに2023年12月には缶製品としても、冬を楽しむ濃色ビールとして限定発売されました。
近年、クラフトビールメーカーだけでなく大手からも濃色ビールの新発売が多くなり、黒ビールの選択肢が増えたことは嬉しい限りです。

ほかにも、2024年にはスプリングバレーから【サマークラフトエール】と【華やぐ冬】が期間限定で発売されました。
2024年総まとめ動画でそれぞれ紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。
4月のビールも、4月末~5月初めにかけて、YouTubeとホームページに投稿予定ですので、引き続きご視聴いただければ幸いです。